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あとがき

あとがき

 当サイトを閲覧いただきありがとうございます。
 やはり、小説にはあとがきというものが付き物です。ならば書かずにはいられません。
 ここでは、当サイトについて説明をしたいと思います。

事の発端

 成果物でも触れましたよう、このサイトは二代目であり、初代のサイトにおきましても、縦書きを使用を試みています
 しかし、いざ完成してみればなんて事の無い、縦書きが全く生かされていない、さらに言えばいっそ余計な要素が邪魔をするサイトとなってしまいました。UXを念頭に置いていたはずがそれさえも芳しくなく、UIはボロボロ。これは到底褒められたものではありません。
 初めてのサイト作りだったんだからしょうがないじゃないという人もいるかと思われます。確かにしょうがない、仕様がないものです。
 しかしだからと言ってこのままにしておくわけにはいきません。
 これはもう作り直すべきだ、と考えたのであります。

制作

 初代サイトよりも、より良いものを製作すべくアイディア出しを行いました。

問題の把握

 まず、サイト全体の考察を行います。
 サイト自体のコンセプトは良かったと思われます。ポートフォリオである限り、自分を表現することは良いことなのです。サイトを研究所と見立てたり、架空の所長を生み出したり、創作が好きな私の性質を表現する上では十分であると思われました。
 しかしながら、肝心の「文章を読ませる」というものが不出来です。サイト内容が設定のみでストーリーとして構成されていない点も悪いのですが、何よりサイトのデザインがよくないのです。
 ポートフォリオサイトを閲覧する人物が、初代サイトを見てどう思うでしょうか。
 実際に尋ねてみると、
「文字が多い」
「白黒で見づらい」
「何が書いてあるのか分かりにくい」
 当然の結果です。
 これでは読んでもらえないのも仕方がありません。ポートフォリオサイトとして必要なものが欠落していたのです。

悪い点をあげつらう

 では、具体的には何が良くなかったのでしょう。自分の思うところを列挙していこうと思います。

  • 白黒を基調としており文字が埋もれる
  • 背景のボイドとテキストエリアの透け感
  • フォントがゴシック体であり太い
  • 縦書きなのにページの進行方向は右

 これら以外にも、改善点は多々あると思われます。

全てはメンタルモデルのせいではないか

 前述したものは概ね原因が明白なので改善が容易です。
 しかしこれらとは別に、このサイトを見にくくしているものがあるのではと私は考えました。
 それは「閲覧者のメンタルモデル」です。
 本来ポートフォリオというのは、その人物の人となりや功績が一目で分かりやすく紹介されているものであり、閲覧者もその心持ちでサイトを見始めます。
 するとどうでしょう。いざ私のサイトを閲覧してみればテキストばかり、当然閲覧者は文字の多さに疲弊してしまい、結局は読むことをやめてしまうのです。
 初代サイトの「見にくさ」は、サイトデザインと「閲覧者のメンタルモデル」の間にある大きなギャップが原因だったのです。
 ポートフォリオを作るにあたって、文字が主体であること自体が間違いだったのです。
 ここで私は、一つの妙案を思いつきます。
「ならば、はなから本を読むつもりで見てもらえばいい」
 閲覧者のメンタルモデル自体をうまく変換してやれば、彼らの「見にくい」というUXは取り除かれるのでは、という結論に至ったのです。

本のようなデザイン

 本をモチーフにしたサイトデザインを考えなければなりません。
 私の好きな小林泰三の小説を読みながら、装丁をデザインに落とし込もうと試みました。その結果、ノンブルや目次、作者情報などがうまれました。また、成果物などのページは新書をモチーフに作成しており、小見出しなどに生かされています。
 サイトとして参考にしたものがあります。
 前回に引き続き西尾維新の公式サイトです。
 こちらは原稿用紙をモチーフとしていますが、縦書きの使用や文章の見せ方という点でとても参考になりました。
 加えて、書籍のレイアウトを再現するにあたり紙媒体で用いられるVerticalRhythmという手法を使っています。行間がスッキリして読みやすくなっていると思われます。行だけでなく、等幅フォントや字間を用いるなどして列方向も綺麗に見えるようにしています。

私の性質自体の問題だった

 結果、読みやすくなったかといえば微妙です。
 調子に乗って文章量を増やしてしまったのです。
 しかし、これは仕方ありません。私の個性を表現するにはやはりかなりの文字数が必要なのです。なぜなら文章そのものが、私の個性だからなのです。
 私を表現すること、それ自体がポートフォリオの読みにくさを助長していたのです。
 今後の目標とすれば、ポートフォリオに適した程よい文章量を見つけることでしょうか。

伊藤右貴いとうゆうき

1995年、愛知県生まれ。名古屋市立大学芸術工学部情報環境デザイン学科所属。眼鏡以外に何のアイデンティティーも持たない大学生。小林泰三森見登美彦米津玄師小林大吾トクマルシューゴが好き。
大学ではプログラミングを中心としつつ様々な分野をつまんでいる。新しい技術などに興味がある。
連絡先:urrightlab→gmail.com
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